去る2月23日、24日の両日、アパホテル&リゾート札幌で第15回総会&法人経営セミナーを開催しましたので、簡単ではありますがご報告します。
基調講演では、農薬研究の第一人者である本山先生から、農薬が危険なものとして取り扱われるようになった世論形成の経緯や、国内外の農産物に対する 厳格な検証体制や科学的根拠について、様々なデータや事例を交えながらご紹介いただき、食の安定生産や安全性、労働の軽減に貢献してきた農薬への正しい知識や理解にむけた示唆をいただきました。
続いて開催されたサポーター企業の取組紹介には、現在本協会に加盟する34社のうち、10社からご参加いただきました。初の試みかつ短時間でのプレゼンテーションでしたが、とても参考になる発表が多く、農業者との距離も一層近いものとなりました。
本協会の恒例となっています第三部のグループ討論会では、農業者やサポーター企業などが意見を交わす場面も多く見られかなり盛り上がりました。発表された経営課題やその解決への視点も現実味ある提案となりました。
1日目の夕方からは懇親会、2次会が開催されました。グループ討論に引き続き、会員間の交流が深~く深夜まで続いたようです。実行委員会で練り上げられた1泊開催のねらい「全道の農業者の交流」も大いに盛り上がりました。
第三部の経営者講演では、元JAななえ組合長で本協会の設立時から理事を務められた大沼肉牛ファームの小澤社長から畜産経営48年のご経験から経営の岐路や決断、JAとの関係などについて大変示唆に富んだお話をいただきました。聴講した会員からは、「大きな勇気をいただいた」という感想が多数聞かれました。
第15回総会報告
今回の総会は、北海道農政事務所、北海道、JA北海道中央会、社団法人日本農業法人協会のご来賓4名をお招きし開催されました。3期6年にわたり会長を務められた谷口理事の退任表明もあり、執行体制や協会の運営方針には会員から大きな関心が寄せられていました。しかし、谷口前会長が前日に転倒し、ろっ骨骨折で急遽の欠席となるアクシデントがありましたが、総会議案は賛成多数で全て可決され、『チェンジ』に相応しい新役員が誕生しました。顔触れも大幅に変わり、新生北海道農業法人協会は堀江新会長のもと新たな組織づくりが始まります。
今回は、粉ビジネス、ベトナム視察、新千歳空港出店、大型酪農研修会など、視察や部会の成果も発表され、協会活動に確かな手ごたえが感じられたのではないでしょうか。
セミナー参加者 110名
懇親会参加者 97名
総会参加者 97名
総会・セミナー実行委員長
大川理事 ㈲無限樹